第3回三重県慢性疼痛診療研修会 令和2年12月6日(日) オンライン
三重大学医学部附属病院痛みセンター主催で、医師、看護師、薬剤師、臨床心理士、鍼灸師など多職種の方を対象としたオンライン研修が開催されました。
丸山一男先生(医師・教授)による「慢性疼痛の考え方」では痛みの伝導路とその抑制系、感覚と情動との関連について解説が行われ、その対策の多様性と多職種連携の重要性について提案がなされました。成書に明記されていない伝導路について質問を行えたこともよい収穫となりました。
坂本正先生(医師・助教)による「慢性疼痛へのインターベンション治療」では最先端の治療手段を併用することの重要性について解説が行われました。
酒井美枝先生(臨床心理士)による「慢性疼痛患者への心理学的アプローチ」では、最近メディアでも紹介されるようになった痛みによるADL・QOL向上を目的とした心理学的アプローチの一つであるACTについて、演習を交えたうえで講演が行われ、問診の方法とその汲み取り方の重要性を実感しました。
我々鍼灸師が必要とする知識が習得できた同時に、多職種連携を行うことで患者の生活改善方法の選択肢を増やすことが出来ることを学べた研修会でした。 (報告:四日市支部 宮脇太朗)