「TCMA③弁証トレーニング②」報告
講 師:おおもり東口はりきゅう治療室 TCMA研修センター長 鎌田 剛 先生
今年度の学術研修会は、「中医学」を基本テーマとし、鎌田剛先生をお招きした全4回のシリーズにて企画しております。その第3回目となるオンライン研修会が11月21日(日)に開催されました。
今回も参加された方からの振り返りの声をいただいていますので、その中から一部抜粋してご報告いたします。
①最も勉強になったことは何ですか?
・同じ中医学でも、病態の捉え方に違いがあり、今までの自分の診方に偏りがある事がわかり、これからはもっと多方面から弁証しなければならない事がわかった。(H先生)
・病院で処方された薬や、漢方などは、どのようなものか確認はするようにしていたが、サプリメントなどは、今まで深くお聞きすることなくメモして終わりになっていた所がある。
今回の症例で、食生活含めて接種しているものがどのように身体に影響を及ぼすか、そこから導き出せるものがあると改めて重要性を認識した。(I先生)
・病態把握をした上で、それらの症状の程度を考慮し、臨機応変に施術方針を立てること。第一に何を整えるべきなのかを見定め、健康指導や傾聴といった鍼灸だけに限らない施術方針の組み立てが大切だということを学びました。(T先生)
②今回の研修を通して見えてきた、自身の課題は何ですか?
・3つの事例の3つとも、不眠の症状がありました。自身の治療院では、不眠が主訴で来られる方は少ないのですが、掘り下げていくと随伴症状に不眠があるという方は多いと思います。その他にも随伴症状から見えてくる原因がるので、主訴以外の症状の掘り下げをしっかりしていきたいと思います。(Y先生)
③今回の研修の率直なご感想を教えてください。
・臨床例をあげての弁証弁治は、臨床に携わる者として、とても勉強になりました。(H先生)
・学生時せっかく習ったことなのに忘れていることや疎かになっている部分の振り返りや実際の症例で、他の先生方がどのように問診をされているかなども少し見れて、とても参考になります。ありがとうございます。(I先生)
・毎回、学びのある研修をありがとうございます。
偶然ではありますが、研修後数日以内に、新規で、事例のような患者さまが訪ねてきてくれます。毎回びっくりします。新規の患者さまにも、もちろん既存の患者さまにも、学んだ知識を還元していけるようにしていきたいです。(Y先生)
以上になります。
次回はいよいよ最終回になります。
1時間に1症例のペースでの症例検討になりますが、ここまで学んだことをしっかりと意識して、1年間の集大成をしたいと思います。
(学術委員長 奥田一道)