小児鍼の歴史は、平安時代の延歴のころに設立された中野鍼灸院から始まり、昭和20年代になると大阪地方では、「はり」といえば小児はりを指していた時代があったということを紹介された。
次に、認知症になぜ小児鍼なのかという機序と、介護予防と鍼灸施術との親和性が高いという観点から、要支援者の関節疾患、要介護者の脳血管疾患・認知症、介護する人のケアも必要不可欠であるという3点に着目し、紹介していただいた。(写真:擦過鍼の実技)
また、大阪府鍼灸師会が取り組まれている地域包括ケアシステムへの参入について、10月に実施された介護予防鍼灸師登録講習の内容と、今後どのようにかかわっていくかについても詳細に説明された。