今回は講師に埼玉医科大学東洋医学センターの小俣 浩先生をお招きして、「末梢循環障害の鍼灸治療」をテーマに講演いただきました。
末梢循環障害に伴う疼痛、しびれ感、感覚障害、浮腫に対する鍼治療の中で、膠原病患者のレイノー現象や維持透析患者の末梢動脈疾患に対する鍼効果は、周囲の皮膚血管や骨格筋血管群に対して血管反応性を亢進させて血流改善が見られ、また、リンパ浮腫の鍼治療はリンパポンプ及び組織間質の浸透圧、側副リンパ路等に影響する可能性も考えられる等の内容でした。
また、実技は参加者2名をモデルにして、埼玉医科大学で行われている治療の実際を披露されました。