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平成29年度 第3回学術研修会報告/第8回臨床鍼灸スポーツフォーラムin三重 「スポーツ医・科学の最前線と医療連携」

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約3分

第8回臨床鍼灸スポーツフォーラムin三重
「スポーツ医・科学の最前線と医療連携」

講座1 「スポーツ医・科学の最前線~ここまで進んだコンディショニング&リカバリー~」
講師:日本体育大学体育学部 杉田正明教授

講座2 「わがバレーボール人生~チャンスを逃がすな!スポーツとセルフケア」
講師:日本体育大学体育学部 杉田正明教授

講座3 「スポーツ現場における医療連携~痛みに対する整形外科的アプローチと鍼灸処置の整合性と問題点~」
講師:鈴鹿回生病院 藤澤幸三名誉院長

講座4 「最新スポーツ栄養学とトップアスリートのバランス食~スポーツ選手の内臓バランスとは~」
講師名古屋女子大学家政学部食物栄養学科 片山直美教授

 講座1は「スポーツ医・科学の最前線~ここまで進んだコンディショニング&リカバリー~」の演題で、三重大学から今年4月に日本体育大学体育学部に異動された杉田正明教授より、選手のコンディションの可視化と早期の疲労回復の重要性を中心に、アスリートの運動能力の「高速度化と高度化」が進んでおり、アスリートの進歩を支えるためには、強度の高い練習を数多くこなすトレーニングの「高強度化×高ボリューム化」が必要で、そうしたトレーニングを行うためには、疲労をどこまで回復できるかが重要な意味を持つことについて、最新データを駆使して講演されました。

 講座2は市民公開講座とし、「わがバレーボール人生~チャンスを逃がすな! スポーツとセルフケア」の演題で、日本鍼灸師会の広報誌・けんこう定期便でインタビューされた、元全日本男子バレーボール主将・ソウルオリンピック代表の米山一朋氏は、自身の学生時代から五輪出場に至るまでの経緯や、テレビで放送された出前コーチによる高校バレー選手たちの意識改革など、スポーツに参加することの楽しさや、目標や夢に向かって努力することの大切さなど、世界との戦いを経験されたアスリートからのメッセージを伝えていただきました。

 講座3は「スポーツ現場における医療連携~痛みに対する整形外科的アプローチと鍼灸処置の整合性と問題点~」の演題で、社会医療法人峰和会 鈴鹿回生病院名誉院長の藤澤幸三先生から、スポーツ現場の最大関心事はドーピング問題で、アンチドーピングにおける鍼灸処置の優位性や整形外科的アプローチの問題点をはじめ、整形外科疾患に対する処置位置と鍼灸治療点の類似や、スポーツ現場での医療連携まで、整形外科医の視点からユニークなアドバイスをいただきました。また、スポーツ選手の障害に対して、西洋医学的知識・能力と法制上の垣根を確認し、東洋医学的(鍼灸)概念・知識を共有しながら連携すれば、世界から注目される素晴らしいスポーツ支援となり、特にアンチドーピングにおいて大きな意味をもつであろうと講演されました。

 講座4は「最新スポーツ栄養学とトップアスリートのバランス食~スポーツ選手の内臓バランスとは~」の演題で、名古屋女子大学家政学部食物栄養学科の片山直美教授は、各個人あるいは民族ごとの遺伝子解析結果に基づきながら食事栄養指導を行うことの重要性、また、サーカディアンリズムによる生理学的変動を考慮した時間栄養学の考え方や、それを利用した栄養指導の実例を解説され、普段われわれが口にする「食事」についての考えを再認識させていただく内容で講演されました。

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