「苦痛を抱える患者と向き合うために」~対人援助としての鍼灸と傾聴~
「苦痛を抱える患者と向き合うために」~対人援助としての鍼灸と傾聴~
講師 三重大学医学部附属病院 緩和ケアセンター 松原貴子先生
三重大学医学部附属病院緩和ケアセンターの松原貴子先生より、痛みと共に生きる患者や和らげようがない痛みを持つ患者を支える姿勢・態度の重要性や、傾聴のスキルの一端をご講義いただき、我々鍼灸師が臨床に立つにあたっての重要な課題をご提示いただきました。
実際に体を動かしてのワークを多く取り入れていただき、参加者が日々行っている実際の問診や触診等をイメージしながら、特に態度や行動を意識的にコントロールする必要があることを再認識させていただきました。
また研修会後に開催された意見交換会では、松原先生を囲んで研修会の時間内では語りきれなかったお話なども伺う事ができ、大変充実した一日となりました。
話を聞く、あるいは人に触るという事は鍼灸師にとっては日常的な作業になりますが、患者さんにとって意味のある心地よい作業になるかどうか?今回の研修を受け、改めて自分たちを見つめ直す機会となる研修になりました。